ひとり親家庭の子供達を 基金 2021 の主対象にした理由と NPO活動の背景 |
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国内には 160万世帯のひとり親家庭・・ その中で 120万世帯は シングルマザーの家庭です。 こうした家庭の実情を 多くの人達は知りません。 コロナ問題が 様々な人達を苦しめていますが この問題発生前から ひとり親世帯は一般家庭 1/3 の年収で 苦しい生活を続けています。 経済的に貧しい家庭では シングルマザーなどが 休む時間も少なく その働く姿を知る子供達は 一般家庭の子供達と同じ願いを求めません。 しかし いつの日か ひとりで育ててくれる母親の力に・・との思いを持つ子供達もいます。 この基金事業の実行者も 幼いときから高校時代まで・・ シングルマザーに育てられた経験があります。 その母親は 経済的に苦しい家計の中 心臓病の治療に通院しながら 家族を支えていました。 毎食のおかずが一品だけという日が続いた生活ですが 食卓には 不足するおかず代わりに 家族の笑い声と会話がありました。 経済的に貧しい家庭ですが 心は貧しくならないように・・ との 母親の考え方があります。 母親から学んだことは数多くありますが 通院しながら 働き続けた母親は 食費をつくるために 通院治療費を削っていました。 この無理が原因のひとつと思いますが 私が成人する姿を見ずに 40代のはじめに 他界しました。 こうした母親ですが 他の人達が困っている状況を見ると 自分の家計の厳しさを忘れて 支援する姿がありました。 ひとり親として子供達を守り 周囲の生活の厳しさに苦しむ人達を支えた母親の姿勢は NPO事業の基本方針になりました。 この母親が存在しなければ・・ NPO活動による様々な先駆的な企画や事業は生まれませんでした。 各種の事業成果に 名声も営利も求めず 多くの資金を投じたのは 母親の生き方に近づきたいと考えた 歩みです。 こうした活動方法は 海外で活動する方々の中にもおりますが 当関係者と同じく名声を求めず 多くの人達には知られない存在です。 自己の収入の多少や地位や名声を追い求めない人達の存在が 社会を変えます。 子供達にも良き影響を与えることを願っています。
ひとり親に育てられる子供達は・・ 機会あれば 社会に役立つことを生み出し 活動の出来る子供達です。 数多くの先進・先駆的内容を実現したのは ひとり親家庭で育てられた子供達のひとりです。 国内初の車椅子テニス環境の実現 と 国際初の全盲の人達が楽しむテニス競技開発 など 多くのテニス環境を生み出しました。 jhtf005a.html jhtf018a.html jhtf6003.html 子供達にテニス用具を贈ることで 子供達が元気に活動しますが その姿は 苦しい生活の中で育てるひとり親も元気にします。 用具セットの寄贈は 子供達とその家族や周辺の人達を元気づけ 心を癒すことにもつながります。 近年の NPO事業は 競技テニスの普及よりも テニスの社会活用に重点を置いています。 この基金事業は そのひとつです。 ひとり親に育てられた子供達が 社会活動に参加できる機会を この基金事業で育みたいと考えています。
ひとり親の子供達を 社会的弱者とは考えずに 将来の社会や地域環境を支える 貴重な人材のひとりとして ご支援ください。 |