サウンドテニスの新世界   競技開発   全盲・弱視の人が 視力のある人と 全力で競い合うことの出来るテニス
  

サウンドテニスは シングルス競技として開発されています。 
全盲・弱視の人達同士がペアとなるダブルス競技は パートナー同士の位置が分かり難いため 安全性面から開発していません。

視力のある人 と 全盲の人の対戦 また 視力のある人 と 弱視の人との対戦は可能です


視力のある人が アイマスクを使用した場合 全盲の人達に比べると コート上では 約1/5 程度しか動くことが出来ず 音源入りのサウンドボールを使用した打球も むずかしく ゲームを 楽しむことが出来ません。

しかし サウンドテニスの開発は 視力障害の人達が 視力のある人達と 一緒に楽しめる競技を具体化したテニスです。
視力障害の人達と視力ある人達がアイマスクを使用しないで 力加減しないで競い合うことの出来るテニスです。

視力障害の人達に対し 参加の門戸を 閉ざすスポーツにはならないようにと考えたユニバーサルテニスのひとつです。


   サウンドテニス競技開発の具体的な内容は ・・

視力障害のある人とない人の対戦ゲームを実現させるときに 双方の力の違いを考えた方法でないと 公平を欠く競技方法になります。
このテニス競技は 全盲の人と競い合う対戦相手を 世界4大大会のトップレベルのプレイヤーも参加可能にする競技設計です。

視力のある一般プレイヤーは アイマスクを使用すると テニスの実力を十分に活かすことが出来ません。
そのため 全盲の人と対戦する場合 視力のある人はアイマスク不要とし 更に 力加減をしない競技方法を設計しています



SO−1コートは 視力のある人が有効とされる規定コートは コート幅が 基本的に 100cm(サービスコート幅は 50cm) とし 標準コート幅の約1/6 です。
この規定は コートの最小幅を 80cmから 120cm までの幅を 対戦者の力量差によって 競技開始前に選定出来ます。
トップレベルのプレイヤーが全盲の人と対戦する場合に限り コート幅40cm、サービスコート幅を20cmとする特別規定が認められます。


経験豊かな人達は 通常視力を活かしても 打球のコントロールを維持するための集中力を必要とするテニスです。
この競技規定は ゲームが進むに従い 視力ある人達の打球コントロールが難しくなるため 長いゲームでは コントロール出来るプレイヤーが勝利を獲得します。
 

視力のある人は 対戦中の相手が全盲であることを忘れるほどに 緊張した試合展開が生まれる サウンドテニスです。 
ゲーム体験すると 視力のある人は 全盲や弱視の対戦相手に苦戦するのも このテニスの面白さです。



弱視の人達が 視力ある人と対戦する場合の競技コートは SO−2 コートです。 
コート幅を150cm(サービスコートは 75cm)に規定していますので、標準コート幅の 約1/4 です。


視力障害の内容は 一般的に 全盲、弱視と区分されますが、弱視については 数百以上の 様々な視力レベルの人達が存在します。
このため 規定コート幅は 対戦者のレベル差によって 200〜400cmのコート幅を 競技開始前に 選定出来ます。 

サウンドテニスは 弱視の人達を視力の違いで区分して楽しみますが 競技参加することで ひとりひとりの競技レベルが分かります。
対戦相手との競技バランスを考えたコート幅を決定しますが 大会競技では 一定のコート幅を規定した競技クラスを設けて行います。



  SO−1 コート(左図)と SO−2 コート(右図)を ご紹介します。  ※参考 サウンドテニスコート資料

 SO−1 コートは・・
全盲の人が 幅100cm の左サイドでプレーし 通常視力の人は 標準コートの右サイドでプレーします

 SO−2コートは・・
全盲と弱視の人の対戦に また 弱視と通常視力の人の 対戦に使用します

SO−2 コートは 通常視力の人と弱視の人が対戦する場合に 適用しますが 弱視の人と全盲の人が対戦する場合にも 適用するコート規定です。


互いに全力を尽くして競い合うのが 競技スポーツの基本です。
サウンドテニスは 初心者なども楽しめるレジャー性も含めて 優れた競技として 開発設計が進んだスポーツです


ユニバーサルテニス設計は 対戦する人達の体力や運動機能、視力などの違いや有無にこだわらず 全力で競い合う競技方法を基本としています。